日本学生個人選手権観戦記 真野君優勝・小田君5位


広報委員長 國枝秀世

2019年6月7~9日に日本学生陸上競技個人選手権大会が平塚陸上競技場で開催され、競歩陣と共に400mHに名大期待の真野悠太郎(5)君と小田将矢(M2)君が出場しました。8日の予選、準決勝を二人とも通過し9日15:10からの決勝に駒を進めました。予選・準決勝の結果を知った私は東京へ出勤するのを1日早め、平塚へ応援に行くことにしました。

決勝レース 霧雨の降る中、接戦を制す

前日に行われた準決勝(3組2着プラス2)は1組で真野君が51.06で1位、2組で小田君が51.09で2位、着順で決勝進出を決めました。3組は1,2組の選手が苦しめられたバックストレートの風が止み、1位から4位まで50秒台でゴール。決勝のレーンは資格記録トップの真野君が3レーン、資格記録3番目の小田君が7レーン。一番の対抗馬である2番目の資格記録(49.71)を持つ都康炳選手(同志社大)は6レーン。真野君が6、7レーンを見ながら走れるやや有利なコース順となりました。

決勝のレースは霧雨の降る肌寒い中、レースはほぼ横一線のスタートから先述の3人に次ぐ記録を持つ4レーン高田一就選手(法政大)が飛ばし、バックストレートで徐々に真野君がこれに追いつき第三コーナーあたりから先頭に立ちました。第四コーナー出口では、真野君が2位以下を1−2メートルリードし、小田君は中位の混戦の中にいました。ラストがどこまで持つかハラハラしながらホームストレートの競合いを見守る内に、真野君が粘って最後は他の追随を許さず1位でゴールしました。本人の弁では、自分もキツかったが周りが更にキツかったのか振り切ることができた、とのことです。小田君はやはり東海インカレ前後で足首を痛めたこともあり5位に甘んじることになったようです。

表彰式では松本会長からメダル授与、男子大学日本一は68年ぶり

1時間後に行われた表彰式では、表彰台の一番高い所に立った真野君に、前OB会長の松本日本学連会長(S42年卒)からメダルが授与されました。名大の選手が優勝したと言うことで急遽、松本会長に授与の依頼が来てこれが実現しました。また5位入賞の小田君にも賞状が授与されました。

女子では鈴木亜由子さんの日本インカレ優勝(2012~2013年)がありますが、日本インカレ、大学個人選手権を通じて男子の全国優勝は1950年の高川敏夫先輩以来69年ぶりと言うことになります。学内的にも全国大会優勝者と言うことで体育会会長特別表彰が授与されることになります。二人は次の目標である6月27-30日(博多の森)の日本選手権に向けて更に高めて行きたいと決意を述べています。この素晴らしい歴史的快挙に立ち会えた幸せを噛み締めつつ、平塚駅前でのささやかな祝勝会の後、名古屋に帰る2選手を見送り、松本先輩と共に東京駅に向かいました。

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