北海道マラソン応援記


江口豊(S55. 投・跳)

衛星放送BSフジでも全国中継されましたので、ご覧になった方には余計なことかもしれませんが、以下に8月26日(日)午前9時にスタートした北海道マラソンについて簡単にご報告いたします。コース沿い二か所は肉眼で、それ以外の部分はテレビ中継で観戦しました。関心事はもちろん鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)の初マラソン挑戦です。

12キロ付近で観戦、鈴木さんは余裕を持って先頭集団に

9時スタートのため、9時30分に最初の応援ポイント(12キロ付近)となる北大キャンパス西端にある平成のポプラ並木横に向かいました。テレビで女子選手の先頭集団が団子状態でレース中と聞いていましたが、目立つユニフォームと白い帽子で鈴木さんを見つけました。男子選手に囲まれて集団後方にいること、やや余裕をもって走っていることを確認して「鈴木さん、がんばれ!」と一声。まだ序盤ということもあり、落ち着いて機会を狙っている雰囲気で走っている印象でした。

一時独走を許すも終盤逆転

このあと、谷本観月選手(天満屋)がペースメーカーの男子選手を振り切って独走し、2位集団と30秒ほどの差を保って先行する状況がしばらく続きます。如何せんテレビ中継も男子の先頭集団中心なので、この間の駆け引きの詳細は分かりにくかったのですが、とにかく「満を持して」を地で行くような追い上げを見せて、29キロ付近で鈴木さんが先頭の選手を一気に追い抜きました。この見事な追い上げのなかで、招待選手の前田彩里選手(ダイハツ)ら3位以下の選手もあっという間に引き離したように見えました。

最後は独走でゴール、MGC出場権を獲得

15キロ以降は札幌市北部の住宅地や郊外を往復しますが、35キロを過ぎたところで、コースは北大のキャンパスに入ってきます。二度目の観戦は、40キロ手前通称「メインストリート」と呼ばれる街路樹が茂った道です。すでに独走状態に入り、鈴木さんも一気にゴールまで駆け抜けるのではと思わせる非常にテンポのよい走りでした。誰の目にも独走での優勝を確信した次第です。実際、テレビ中継でも、ペースを最後まで落とすことなく札幌中心部の大通りにゴールインしました。これにより鈴木さんがオリンピック代表選考会であるMGCの出場権を獲得し、2020年の東京オリンピック出場に一歩近づいたことを大いに喜びたいと思います。

 

アーカイブ

広告